10回にわたった【リポート】も、今回で最終回です。ここでは、「まつしげ人形劇フェスティバル2010」の舞台裏を写真とともに紹介します。
最初の写真は、「影あそびワークショップ」の会場になった資料館常設展示室の設営状況です。普段、松茂町の歴史・民俗(テーマ:水とたたかう松茂の人々)を紹介している展示室が、フェスティバル期間中だけはスクリーンを設営して楽しい体験学習会場になります。
次の写真は、同じく資料館の文化財展示室です。普段は人形浄瑠璃芝居の木偶人形の展示室ですが、やはりフェスティバル期間中は小さな劇場に変わります。
仮設とはいえ、背景も袖幕も手摺(蹴込み)も床(太夫座)もあります。お客席は前方が畳、後方(手前)がイス席です。
今回の人形浄瑠璃芝居公演では、「ふれあい座」の名前が入った専用の手摺(蹴込み)幕を使用せずに、黒無地の幕で3分割にした手摺を使用しました。
初日のオープニング公演で、「寿式三番叟」から「傾城阿波の鳴門」に転換する際、短時間でスムーズに手摺の移動ができました。
そして下の写真は、初日午後の「壷坂観音霊験記」で使用した大道具(壷坂寺の崖)です。通路に置いてありましたね。
専用の劇場なら舞台裏に収納してあって、お客様が大道具の造作を見ることも無いのでしょうが、なにぶん仮設の会場なので、大道具置き場に四苦八苦です。お客様が、「ふ~ん、こんなふうに組み立てるんだ。」と、興味深そうに観察していました。
さて、話題かわって、初日(12月18日)の夜に開催された「劇団交流会」の様子です。
人形劇フェスティバルは、観劇する町民の皆さん(来場のお客様)に楽しんでいただくとともに、参加・出演する県内外の人形劇団の交流・研鑽の機会でもあります。大袈裟に言えば「全国的文化交流」のチャンスです。
松茂町内のレストラン「阿波之里」でいっしょに夕食を食べながら、しばし人形劇の魅力を話し合いました。もちろん、遠路、東京・大阪から出演の劇団も参加してくださいましたよ。
劇団メンバーに地元スタッフも交えて、阿波の幸に舌鼓を打ちながら、しばし人形劇談義です。
最後には「人形劇団ごんべ」の黒田さんが自慢の人形を披露しながら、徳島県の人形劇事情についてテーブルスピーチをしてくださいました。
これで、「まつしげ人形劇フェスティバル2010」の【リポート】全10回はおしまいです。
次回、「まつしげ人形劇フェスティバル2011」は、開催時期を夏に移して、7月31日(日)に松茂町総合会館(役場・公民館・コミュニティセンター)を会場に開催します。お楽しみに!