ここでは、12月19日(日)、「まつしげ人形劇フェスティバル2010」の最終日から、阿波人形浄瑠璃芝居の様子をリポートします。
阿波人形浄瑠璃芝居は、当館・文化財展示室の特設舞台で、13時00分に開演です。演目は「傾城阿波の鳴門」から、「順礼歌の段」と「十郎兵衛住家の段」です。松茂町内での「十郎兵衛住家の段」の公演は、実に1年2か月ぶりになります。
出演は前日に引き続き地元・松茂町の「人形浄瑠璃ふれあい座」で、太夫は両段ともに三木早苗さん、三味線は前半「順礼歌の段」が吉岡寿子さん、後半「十郎兵衛住家の段」が竹本友和嘉師匠です。
三人遣いの「巧みな」技に、なんとも魅せられますね。何より、武家の忠義と親子の情愛の交錯が、これも「巧みな」ストーリーで展開します。
そして、後半「十郎兵衛の段」のストーリー展開は、思いもよらない悲劇です。「まるでヨーロッパのオペラのようだ」と、感想をよせてくれたお客様もありました。
ラストシーンの十郎兵衛の「見得」(みえ)も決まり(上の写真/撮影:三原弘枝さん)、会場は拍手喝采になりました。
(つづく)