2011年8月11日木曜日

南の資料館リポート!(2) -藍が育ってます-

 
 ご無沙汰しています。「南の資料館リポート!」第2回の話題は、プランターですくすくと育っている「藍」です。

 「藍」は150年以上むかし、江戸時代の阿波国(徳島県)の特産品で、主に木綿を紺色に染める「藍玉」(「すくも」ともいう)の原料として、主に吉野川流域の畑で栽培されていました。当時は、松茂町でも栽培されていた記録が残っています。

 当資料館では、郷土ゆかりの講座として「藍染め講座」(講師:舩井由美子学芸員)も開催しており、その教材の一つとして、資料館東側のプランターで少しばかり「藍」を栽培しています。

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 それでは、藍の観察日記スタート!

◇6月5日(日)くもり

 毎年、資料館では、藍を育てています。今年も澤田さんが、植え付けにきてくれました。少し苗が大きくなりすぎたようで、風であおられ元気がありません。早く根付いて大きくなってほしいなぁ。藍は、水を沢山ほしがるそうなので水やりを、たっぷりお願いしました。

◇6月19日(日)くもり

 藍の植え付けから、早くも2週間がたちました。しっかり根づいて葉も大きくなりました。この調子でどんどん大きくなぁ~れ。風に吹かれて気持ちよさそうです。

◇6月26日(日)大雨

 台風5号の影響で、湿度も高く大雨です。風が思ったより吹いていないので、藍には、丁度良い雨になりました。1週間前より更に緑が増して葉も大きくなっています。充分根づいている様子です。

◇7月5日(火)晴れ

 梅雨の晴れ間で、日差しが眩しくかなり蒸し暑いです。藍の葉は大きくなり、葉の枚数も増えてきました。少しずつではありますが成長してきている様子がよくわかります。

◇7月10日(日)晴れ

 ずいぶん立派になりました。資料館の「藍染め講座」では、プランターの「藍」を使用した生葉染め(なまばぞめ)の準備が進んでいるようです。次回のリポートでは、生葉による「叩(たた)き染め」の様子をリポートしますね。

(文化情報調査員 南)

〔続く〕