2009年10月31日土曜日

【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2009 秋大会(3)


 「まつしげ人形劇フェスティバル2009 秋大会」のリポート第3弾は、18日(日)に資料館で“初披露”された“ふれあい座の新作”の紹介です。

 今回初披露の新作は、「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」の続き、「十郎兵衛内の段」です。

 前の段では、偶然(いや、観世音菩薩のお導きか?)に再開した母・お弓と娘・おつるでしたが、夫婦の逃亡生活に巻き込むことはできないと、お弓はおつるを「阿波へ帰れ」と諭して追い返します。

 続くこの段では夫・十郎兵衛が登場し、事情を知らない十郎兵衛が幼い娘を連れて帰ってくるシーンから始まります。その娘は、実はおつるであったのです。……。はてさて、十郎兵衛一家の運命やいかに!

◇     ◇     ◇     ◇

 ところで、「十郎兵衛 内の段」では、ラストにチャンバラのシーンがあります。



 追っ手役の「梨割」の人形が登場し、十郎兵衛に斬られると、スパッと顔が割れて、目玉がきょろきょろ動きます。お客様は大爆笑!(こんなユニークな演出は、人形劇ならではですね。残酷なはずのチャンバラが、楽しく愉快なシーンになります。)



 ラストは、十郎兵衛が大見得を切って、拍手喝采!

リポート(番外編)もご覧ください。

2009年10月27日火曜日

ふれあい座「阿波人形浄瑠璃芝居フェスティバル」に出演

あわぎんホール前にはためく、ふれあい座の幟
 先週末(10月24日・25日)、あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)で行われた第12回阿波人形浄瑠璃芝居フェスティバルに、当館を拠点に活動する“ふれあい座”が出演しまたした。

 このフェスティバルは、徳島県内の人形浄瑠璃座や太夫部屋が勢揃いする大イベントで、7月の阿波人形浄瑠璃夏季大会と並ぶ、いわば「秋の県大会」です。

 ふれあい座の演目は「壷坂観音霊験記」で、日曜の午後に出演しました。

 当初は日曜の午前中に他の演目で出演が予定されていましたが、役者(人形操り)の体調不良により、午後のこの演目に変更になりました。限られたメンバーの中で代役を立てるのは難しく、時間・演目が変更になった次第です。あしからずご了解ください

太夫・三木早苗、三味線・竹本友和嘉

 太夫の三木早苗さんと三味線の竹本友和嘉師匠は聴かせます。観客の心をつかみます。

盲目の沢市は、妻・お里に手を引かれて壷坂寺へ

 急な変更でしたが、人形芝居は上手くできました。“夫婦愛”の微妙なやりとりが、巧みに表現されていました。

☆    ☆    ☆    ☆

 このほか松茂町から、土曜の午前中に“松茂浄瑠璃クラブ”と“長原小学校6年生”が出演しました。

 長原小学校は6年生の総合学習の一環として、平成座(徳島市川内町)の指導を受けて“義太夫(素浄瑠璃)”に取り組んだものです。川内子ども浄瑠璃クラブ(徳島市川内町)・藍住東小学校(板野郡藍住町)と一緒に出演しました。子どもたちが郷土の伝統を体験する取り組み、とても素晴らしいですね。

<お知らせ>「秋の資料館陶芸作品展」開催

 
 下記の予定で、「秋の資料館陶芸作品展」を開催します。
 当館で陶芸作品の創作に取り組む各グループ(講座・教室・サークル)の新作・オリジナル作品をご鑑賞ください。
  • 会 期  11月7日(土)~12月3日(木)
  • 時 間  9:00~17:00 (ただし、毎週木曜日は夜21:00まで)
  • 休館日  11月9日(月)、16日(月)、17日(火)、24日(火)、30日(月)
  • 会 場  松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館 玄関ロビー
  • 観覧料  無 料

※ 上記期間中、ミニ企画展示「松茂の浄瑠璃と人形芝居」は、内容を縮小して文化財展示室前廊下に移動します。あしからずご了解ください。

2009年10月25日日曜日

【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2009 秋大会(2)

  
 「まつしげ人形劇フェスティバル2009 秋大会」のリポート第2弾は、17日(土)・18日(日)の両日、図書館で開催された“影絵”の紹介です。

 まず、17日は14時から、図書館おはなしの部屋を会場に、「まっぴーとほんわかおはなし会スペシャル」が開催されました。大型紙芝居・絵本の読み聞かせに続いて、影あそび劇団ジョイホナの山崎さんによる影絵ショーがありました。

影あそび劇団ジョイホナの影絵ショー

 「さすがはプロ!」、素晴らしい影絵の世界に、会場のこどもも大人も大喜びでした。

 翌18日(日)は、午前と午後の2回、図書館研修室を会場に、影絵劇団はなほなの公演「あわの影絵えまき2009」の開催です。

影絵劇団はなほな公演

 楽しいトークと影絵を、会場いっぱい200名(2公演計)のお客様が堪能しました。

手影絵

 特に「ウサギとタヌキとカワウソ」(次の写真)のカワウソは大人気! ユーモラスな動きに、会場は大爆笑でした。

「ウサギとタヌキとカワウソ」

 リポート(3)へ続く。

2009年10月24日土曜日

【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2009 秋大会(1)

 
 10月17日(土)・18日(日)の両日、当館と隣の図書館で、「まつしげ人形劇フェスティバル2009 秋大会」を開催しました。

 このリポートでは、17日(土)の資料館会場(人形浄瑠璃芝居)のようすを紹介します。

◇       ◇       ◇       ◇

 13時30分開幕!

 オープニング会場は、常設展示室前特設会場です。120名定員の畳の間にいっぱいのお客様で、廊下に立ち見が出るにぎわいでした。

 主催者代表庄野宏文教育長の挨拶に続いて、オープニングは定番の「寿式三番叟」です。松茂浄瑠璃クラブのにぎやかな語り・三味線と、ふれあい座メンバーの太鼓に合わせて、2体の三番叟・又平が軽快なリズムで種蒔きの所作を舞います。途中、又平が種蒔きをサボって、会場の笑いをとります。

太夫・三味線:松茂浄瑠璃クラブ/人形:ふれあい座「寿式三番叟」

 (下の写真)左から浄瑠璃クラブの太夫4名と、三味線の竹本友和嘉師匠、弟子の鈴江千歳さんです。(右端の三味線の吉岡寿子さんは、柱の裏側になってしまいました。ごめんなさい。)

太夫・三味線のみなさん

 14時からは文化財展示室特設会場で、浄瑠璃こども教室メンバーによる「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」です。

 こちらも満員の盛況! 遅れてきたお客様が会場に入れず、ご迷惑をおかけしました。

満員の公演会場(文化財展示室特設会場)

 こども教室受講生による「傾城阿波の鳴門」、毎月2回練習を重ねてきた成果の発表です。

こども教室受講生の熱演

 公演終了後に、地元「徳島新聞社」の取材を受けました。>(記事は翌18日の朝刊に掲載されました。)

新聞記者から取材を受けました

 最後の公演は、屋外舞台で「壷坂観音霊験記 山の段」です。この芝居は明治時代の作品なので、江戸時代のように家族を犠牲にした「忠義」の物語ではなく、夫婦愛をテーマにした物語です。最後、ハッピーエンドで楽しく観劇できます。

太夫:三木早苗/三味線:吉岡寿子/人形:ふれあい座「壷坂観音霊験記」

 16時、初日は予定通りに終わりました。メンバー一同、お客様の拍手に応えてカーテンコールです。

初日終了のカーテンコール

 リポート(2)へ続く。

2009年10月20日火曜日

松茂幼稚園「そら組」の藍染め体験


 10月14日(水)は、松茂幼稚園「そら組」の皆さんが藍染め体験に来館されました。

 恒例の記念撮影です。はいチーズ!

松茂幼稚園「そら組」01

 もう一枚!

松茂幼稚園「そら組」02

 たのしい思い出ができてよかったね。


(※ 10月末日をもって、大きな画像の公開は終了しました。)


<お詫び>
 このWebページのクラス名に誤りがありました。
謹んで訂正いたしますとともに、関係者にご迷惑を
おかけしたことをお詫び申し上げます。

         2009年10月21日

          担当 主任学芸員 松下師一

2009年10月11日日曜日

10月17日(土)・18日(日)臨時閉室のお知らせ

  
 「まつしげ人形劇フェスティバル2009 秋大会」の開催にともない、10月17日(土)・18日(日)の両日、一部展示室を<臨時に閉室>します(詳細下記)。
 あしからずご了解ください。
  • 雨天の場合  「常設展示室」及び「人形浄瑠璃情報コーナー」を全部閉室
              「文化財展示室」の南面ガラスケースを閉鎖

  • 好天の場合  「文化財展示室」の南面ガラスケースを閉鎖

松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館

2009年10月10日土曜日

松茂幼稚園「ほし組」の藍染め体験

   
 10月9日、松茂幼稚園「ほし組」の皆さんが藍染め体験に来館されました。

 まず、輪ゴムや板を使ってハンカチを絞ります。次ぎに、それを藍の液につけます。

ハンカチを藍の液につけましょう

 藍は空気中の酸素と反応して、木綿のハンカチを紺色に発色させます。

 自分だけのオリジナルデザインのハンカチができました。記念に写真を撮りましょう。

松茂幼稚園「ほし組」記念写真1

 もう一枚!

松茂幼稚園「ほし組」記念写真2

 自分だけのオリジナルハンカチ、大切に使ってね。


(※ 10月末日をもって、大きな画像の公開は終了しました。)

2009年10月6日火曜日

松茂幼稚園「うみ組」の藍染め体験

  
 今日(10月6日)、松茂幼稚園「うみ組」の皆さんが藍染め体験に来館されました。

 「世界に一つだけ!」、オリジナル藍染め作品が完成しましたね。

 記念写真です。3、2、1、はいっ!

松茂幼稚園「そら組」(1)

 あら、ポーズが決まっていないお友達がいますね。もう一度記念写真。3、2、1、はいっ!

松茂幼稚園「そら組」(2)

 はいOKです。


(※ 10月末日をもって、このページの大きな画像の公開は終了しました。)


<お詫び>
 このWebページのクラス名に誤りがありました。
謹んで訂正いたしますとともに、関係者にご迷惑を
おかけしたことをお詫び申し上げます。

         2009年10月21日

          担当 主任学芸員 松下師一

2009年10月3日土曜日

<お知らせ> 『松茂町誌』上・中・下巻 特別販売


『松茂町誌』上・中・下巻(1975年・76年発行) 『松茂町誌』上・中・下巻(1975年・76年発行)のうち、外箱や装丁にキズ・汚れがあるものを、特価1,000円(3巻セット、分売不可/送料・振込手数料等別途必要)で特別販売しています。

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●主な内容●

  • 上巻 松茂の自然/松茂の中世・近世/松茂の近代(政治)

  • 中巻 松茂の近代(経済・社会・文化)/現代の松茂(政治・経済)

  • 下巻 現代の松茂(社会・文化)/松茂の民俗/年表(室町時代~昭和50年10月)
☆ 附録 複製古絵図4点(住吉新田絵図/板野郡分間図/ほか)


<問い合わせ先・注文先> 町誌編さん室(資料館内) 電話088-699-5995