松茂町歴史民俗資料館に事務局を置く、松茂町文化遺産活用実行委員会では、講座「石碑に学ぶ松茂の歴史」を開催し、町内に遺る石碑(石造りの文化財)を中心に地域の歴史と石碑の手入れ方法などを学んでおります。
11月8日(日)に、第3回講座が松茂町中喜来にある向喜来自治会館にて開講され、講師に魚島純一氏(奈良大学教授)をお招きして「石像文化財の劣化と保存」の講座と実地研修を行いました。
前半は室内での座学、後半は自治会館敷地内の石碑を実際に修復するワークショップを行いました。
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自治会館内での座学風景 |
修復材の性質上、水分が厳禁なのですが、数日前より天気は崩れがちのため、用心のために石碑には防水養生を施しておきました。
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自治会に許可を得て、数日前より養生を施しておきました |
当日、あいにくの天候でしたが、テントなどを利用して無事ワークショップも行うことが出来ました。
現状復帰の為に石碑の記録写真を撮影後、参加者の皆さんの手により清掃を行い、講師の指示に沿って脆くなっている石碑に保護材を塗布しました。
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あいにくの天気のため、テント内での作業となりました |
作業後は、完全に乾燥するまでに2週間程度かかるとのことです。
石碑や石像文化財を掃除したことはあっても、修復作業は初めてという方がほとんどでした。材料や道具の関係からも、なかなか無い貴重な体験講座となりました。
第4回は11月22日(日)10時から松茂町の豊久地区から豊岡地区にかけて「町内石碑巡り」の実地研修を行います。講師は松下師一氏(松茂町文化財保護審議会委員)です。当日は歩きやすい服装・靴でお越し下さい。
講座に参加を希望する方は、下記までお問い合わせ下さい。ただし対象は松茂町内に在住または在勤の方に限ります、ご了承下さい。
【問合せ】松茂町文化遺産活用実行委員会事務局(松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館内)
TEL088-699-5995
講座「石碑に学ぶ松茂の歴史」について、詳しくは下記をご参考ください
http://jorurinews.blogspot.jp/2015/09/blog-post.html