- 会 期 10月9日(土)~17日(日) (※ 10月12日〔火〕は休館日)
- 時 間 午前9時~午後5時 (※ 14日〔木〕は、夜9時まで延長)
- 場 所 松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館 文化財展示室
- 観覧無料
今から80年以上前、日本とアメリカの相互理解を目的に、アメリカ人宣教師シドニー・ルイス・ギューリックが、日本の子どもたちにアメリカ人形をプレゼントする計画を立てました。ギューリックの呼びかけに、全米から約1万2000体の「青い目の人形」が集まり、友情と平和の使者として太平洋を渡り、日本へ送り出されました。
昭和2年(1927年)、日本に着いた「青い目の人形」は、横浜・東京で盛大に歓迎された後、日本全国の幼稚園や小学校に届けられました。徳島県には約150体が届けられたそうですが、現在は神山町に1体が残るだけです(右の写真)。
このお礼として、今度は日本の子どもたちが募金をして、アメリカに日本人形を贈りました。計58体の日本人形が、各道府県や大都市(当時あった海外領を含む)の代表として、全米各州に届けられました(これらの人形は、「答礼(とうれい)人形」と呼ばれています)。私たちの徳島県の名を冠した答礼人形「ミス徳島は、アメリカ西海岸のワシントン州(首都ワシントンではなく、シアトル市などがある州です。野球のイチローが住んでいますね。)へ贈呈され、80年以上たった現在も、現地の博物館で大切に保管されています(下の写真)。
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今回、県内の博物館や歴史研究・国際交流の関係者で「徳島平和ミュージアムプロジェクト実行委員会」(会長・徳島県立博物館長)を立ち上げ、文化庁の支援を得て(平成22年度文化庁美術館・博物館活動基盤整備支援事業)、答礼人形「ミス徳島」の徳島県への里帰りを実現しました。
当館では、10月9日(土)から17日(日)まで、答礼人形「ミス徳島」と、県内で唯一残る「青い目の人形」(ペンシルベニア州から贈られたアリス・ジョンストンちゃん)をいっしょに展示します。当時の日本とアメリカの子どもたちの願いがこもった人形を、ぜひご鑑賞ください。
(写真提供 徳島平和ミュージアムプロジェクト実行委員会)
<問い合わせ先>088-699-5995