2010年12月29日水曜日

【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2010★(1)

 
 12月18日(土)・19日(日)の両日、「まつしげ人形劇フェスティバル2010」を開催しました。年末年始の休館中に、その記録を10回にわたって連載します。

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 18日(土)の朝、10時から資料館文化財展示室(特設会場)で開会セレモニーです。お客様と劇団関係者が集う中、主催者を代表して庄野宏文・松茂町教育長が開会の挨拶をしました。



 続いて、人形浄瑠璃ふれあい座(松茂町)による「寿式三番叟」の上演です。「三番叟」は農業の神で、大地を足踏みすると、そこから新芽が次々と芽吹きます。開会セレモニーにふさわしい、三人遣い人形芝居による祝儀の舞いです。



 2体は神様なんだけど、舞い(足踏み)の途中で疲れてサボったりします。すぐさま相方が、「サボるな! 足踏みしろ!」と舞いで表現します。そのユーモラスな仕草が場内の笑いを誘います。



 「寿式三番叟」に続いては、同じくふれあい座による「傾城阿波の鳴門」です。お弓とおつるによる「順礼歌の段」をご覧いただきました。



 藩主の密命を果たすため、夫・十郎兵衛とともに大阪の長屋に隠れ住む「お弓」は、苦しい日々に堪え忍んでいました。

 そんなある日、ふと弱気になったお弓は、針仕事などしながら心の内で、そんな日々からの脱却を観世音菩薩様に願います。すると、どこからか「西国三十三カ所観音めぐり」の順礼歌が聞こえてきました。しかも、とてもかわいらしい女の子の歌声です。



 不思議に思ったお弓が玄関先へ出ると、まだあどけない女の子がおりました。・・・。



 午前中の人形浄瑠璃芝居は、これでおしまいです。11時からは図書館研修室で「人形劇団ごんべ」、12時からは資料館常設展示室前特設会場で「人形劇団べんべろべえ」の公演がありました。

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 午後の人形浄瑠璃芝居は、13時から資料館文化財展示室特設会場で、ふれあい座による「壷坂観音霊験記 内の段/山の段」が上演されました。

「壷坂観音霊験記 内の段」

 「壷坂観音霊験記」は、明治時代の人形浄瑠璃の名作で、「夫婦愛」が主たるテーマです。

 大和国(奈良県)のとある村に住む盲目の沢市と、貞淑な妻・お里が主人公です。二人の夫婦愛が、壺阪寺の観世音菩薩の奇蹟を呼びます。

「壷坂観音霊験記 山の段」

 ふだん屋外舞台で上演している「壷坂観音霊験記」を、初めて文化財展示室の特設舞台で上演しました。背景幕・大道具も幕間で転換して(緞帳がないので、お客様に丸見えで転換したのは、ご愛敬!)、舞台はなかなか美しい出来映えです。
(つづく)

2010年12月26日日曜日

年末年始は休館、新年は1月5日から開館

 
 年内は12月26日(日)をもって展示公開を終了しました。1年間のご観覧・ご利用、まことにありがとうございました。

 年末年始は、12月27日(月)から1月4日(火)まで休館します(なお、休館中も当ホームページの記事は随時更新します。お楽しみに)。

 新年は、1月5日(水)から通常どおり開館します。新年も旧年と変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。

※ 新年5日(水)から、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」(原作・司馬遼太郎)に登場した「広瀬武夫(広瀬中佐)」の木偶人形を、当館文化財展示室に展示します。戦前、日露戦争の英雄として神格化され(「軍神」と呼ばれた)、文部省唱歌にも歌われた人物です。明治時代の著名人をモデルにした木偶人形は珍しく、日露戦争をテーマにした人形浄瑠璃芝居に登場したと思われます。観覧無料です。この機会にぜひご覧ください。

松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館

 

2010年12月4日土曜日

人形劇フェス2010 協賛企画 藍染めワークショップ

 
 今年の「まつしげ人形劇フェスティバル」では、12月19日(日)に協賛企画として、「藍染めワークショップ」を開催します。

  ◆日 時 12月19日(日) 〔1回目〕10時00分~ / 〔2回目〕14時00分~

  ◆場 所 松茂町歴史民俗資料館・人形浄瑠璃芝居資料館 体験学習室

  ◆料 金 高校生以上一般 1人200円/小・中学生 1人100円

  ◆定 員 各回20名(先着順)

※ かわいい人形や動物・クリスマスの模様を、「型染め」という技法(下記参照)で《藍染め》してみましょう。



★ 型染め ★

(1)型紙を選ぶ


(2)ハンカチに糊置きする


(3)糊置きしたもの


(4)染色前


(5)染色中


(6)空気酸化中


※(4)~(6)を数回繰り返す。

(7)できあがり!!


 かわいらしい藍染めに、ぜひ挑戦してくださいね。