2011年9月28日水曜日

【リポート】まつしげ人形劇フェスティバル2011★(4)

   

 午後から開催される人形劇のトップバッターは、12時30分開演の「とらまる人形劇団」(プロ・東かがわ市)です。開演前、会場となる総合会館2階・会議室1の前には、当日入場の列ができています。

   

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 今回上演の作品は、「シャオトンの冒険」と「くじらのおれいまいりの」の2本立てです。


 最初に上演された「くじらのおれいまいり」は、愛媛県の昔話をもとにした人形劇です。

 その昔、瀬戸内海にもクジラがたくさんいました。ある日のこと、母子のクジラがのんびりと泳いでいるうちに、おだやかな陽ざしにさそわれていねむりをしていまいました。気がつくといつの間にか潮がひき、母クジラは干あがった磯にとりのこされて、身うごきができなくなってしまっていました。



 子クジラは泣きながら助けをもとめましたが、聞いているのは海辺にぽつんと立っているお地蔵さまだけでした。さあたいへん、クジラはぶじに海にもどることができるのでしょうか?


 続いての上演作品は、中国の昔話を素材にした「シャオトンの冒険」です。



 泣き虫の小東(しゃおとん)少年のお母さんは、目が見えません。少年は母の目をなおすために、山奥に住む仙人を訪ねる旅にでます。

 旅の途中、病気の娘を抱えた長者(お金持ち)や、赤ちゃんにあげるお乳が出なくて困っている母親に出会います。また、天にのぼる方法を忘れてしまった竜にも出会いました。

 そして少年は、やっとのことで仙人のいる山にたどりつきました。…。

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 1人の演者が何役もこなすプロ人形劇団の技に、128名の観客も大いに魅せられました。